自然災害に備えて今できること。あなたの保険、不十分かも!?

家計改善
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連日各地で土砂災害のニュースが続きますね。

被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

実は先週、夫の実家近くで山道が崩落し、水道管が破裂したとの連絡がありました。
以前にも土砂災害の被害で何日も水が出なくなったり道路が寸断されたことがあったので、自然災害は何度でも襲ってくるのだと改めてその恐ろしさを感じます。

また滋賀県北部にある私の実家も何度か自然災害に見舞われています。
大雪の影響で雨どいが壊れてしまったり、台風の影響でカーポートの屋根が吹き飛ばされたりしたことがあります。

その際に役に立ったのが火災保険です。

しっかりと火災保険に入っていたおかげで、壊れた雨どいも、吹き飛んでしまったカーポートも無事元通りに直すことができました。

火災保険と聞くと、自宅が火事にあったときに使う保険というイメージをお持ちだと思いますが、実は自然災害などの火災以外によって受けた損害も補償してくれます。
しかし火災保険の補償内容によっては、補償対象外であったり、十分な補償が受けられない場合があります

あなたの保険は大丈夫ですか?

自然災害で被害にあったときに必要な補償が受けられるかチェックしてみてくださいね。

火災保険とは

まず、火災保険とはどんなものか整理してみましょう。

火災保険は、火災だけでなく以下のような損害に対して補償が行われます。

落雷
破裂・爆発
風災・ひょう災雪災
消防活動の放水による被害

これらの災害に対する補償はどの火災保険にも付帯されているものです。

しかし、近年多いゲリラ豪雨の場合はどうでしょう?
当てはまりそうなものがありませんよね。

火災保険はその種類によって補償できる範囲が異なります
次のパートで確認していきましょう。

火災保険の基本的な補償内容

火災保険には一般の住宅向けのものの他、店舗や団地、マンション向けのものなどいくつかに分類されています。

ここでは一般住宅向けのものについてご説明していきます。

一般の住宅向けの火災保険は、大きく分けて2つにわけることができます。

基本補償である住宅火災保険では住宅総合保険より補償される範囲が非常に狭いことが分かります。

この中で「物体の落下・飛来・衝突・倒壊」というのは少しイメージしにくいかもしれませんね。
例えば、近所の子供が投げたボールで窓ガラスが割れてしまったとか、車が突っ込んできて家が壊れた場合などが該当します。
台風の強風で飛んできた屋根などは「風災・ひょう災・雪災」で補償されます

同じように「水災」はゲリラ豪雨などで川が増水し、自宅が浸水した場合などに補償されるもので、地震によって引き起こされた津波による被害は補償されません

住宅総合保険であれば補償内容も充実していますが、地震も多い日本では十分とは言えませんよね。
また、保険会社によっても補償内容は様々です。

自然災害に備えるために保険を選ぶ際に気を付けるポイントを見ていきましょう。

自然災害に備える保険を選ぶときに気を付けるポイント

家財への補償を忘れないこと

火災保険は、建物と家財を分けて契約することになっています

建物への保険を契約しても、家財への保険を契約していなければ、家財が被害にあっても補償がされません。
例えば台風で浸水した場合、家財に保険をかけていなければ家の中にあるテレビや冷蔵庫、洗濯機などは補償の対象外となってしまいます。
これでは生活を再建することが困難になりますので、家財への保険を忘れずに契約するようにしておきましょう。

保険金額の設定

火災保険の保険金額は、契約時の評価額を基準として設定するため、価格を正しく評価する必要があります。

評価には新価(再調達価格)と時価(保険価格)の2つの基準があります。

時価を基準としたときは、再調達価格から経過年数による消耗分を差し引くため、災害にあったときに保険金で同じ建物を新たに取得することができません
そのため、保険金額は再調達価格で契約し、実損払いを選択すると良いでしょう。

時価で契約した場合は、価額協定保険特約をつけると安心です。
価額協定保険特約とは、自宅が火災にあった場合に元通りに復元できるだけの保険金が支払われる特約です。
しかし最近では再調達価格で契約する保険のみを取り扱う保険会社が主流となっていますので、参考程度に覚えておくと良いですね。

必要な補償内容

火災保険を契約するときは、基本的に全ての災害に対して補償が受けられるものを選ぶようにしましょう。
また、地震保険に入ることもおすすめします。
火災保険だけではまかないきれない部分をしっかり補っておきましょう。

補償を充実させると保険金額の負担が大きいと思うかもしれませんが、万が一自宅が再建できない状態となった時の負担は金銭的な負担だけではすみません
一気に日常から絶望的な状態に環境が変化することで、精神的に追い詰められてしまう方もいらっしゃいます。

火災保険や地震保険に入らなくてよいのは、大谷翔平選手レベルのよっぽどの高所得世帯だけだと思います。

あなたのおうちが加入している保険証券を取り出して、もう一度補償内容を確認してみてください。
意外と足りない補償があることに気付くものです。

足りない部分は特約を付けたり、別の保険に乗り換えるなど、保険の見直しを行いましょう。

地震保険について

地震保険は、火災保険では補償されない「地震・噴火・これらによる津波」を原因とする火災・損壊・埋没・流出による損害を補償する保険です。

地震保険は単独で加入することができず、必ず火災保険に付帯して加入します。

地震保険の保険金額はどこの保険会社で加入しても同じで、次のように定められています。

火災保険の保険金額の30~50%の範囲内、かつ建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度

ですから、火災保険の金額が決まればほぼ自動的に保険料が決まります。
できるだけ上記の範囲内で最大の保険料が得られるように申し込み口数を決めると良いでしょう。

まとめ

  • 自然災害へ備えるために、火災保険や地震保険を充実させる必要がある
  • 基本的な火災保険では補償の対象外となっている項目が多い
  • 火災保険では地震による水災や倒壊などには備えられないため、地震保険にも加入しておく
  • 火災保険や地震保険は必要経費と割り切って、再調達価格を基準に全ての災害に備えられる内容のものを選ぶ

私はファイナンシャルプランナーとしてお客様が幸せな人生を送るために必要な家計改善のアドバイスをいたします。
保険を売らないことをモットーとしていますが、火災保険と地震保険だけは別問題です。

実は我が家は自宅の火災を経験しています。
私がうつ病を患った原因の一つでもあります。

災害は日常から様々なものを奪います

「まさか自分には起こらないだろう」

その「まさか」が誰の身にも起きてしまうのが現在の日本の状況です。

少なくともこのサイトに来てくださったあなたは、災害を自分事と捉えていらっしゃるに違いありません。

あなたは正しい

その危機感を大切にして日頃から万が一に備えて今できることを積み重ねていきましょうね。

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