私事ではありますが、明日7/23は私FPはぎはらの誕生日でございます。
「7/23って何の日かな?」
と思って調べてみたら、「米騒動の日」だったんですね。
誕生日が米騒動の日ってなんとも言えない気持ちになります(笑)
ということで、日本の食卓にお米は欠かせないものですから、家計と食費の関係について記事を書こうかなと考えていたのです。
そうしたら、なんというタイミングでしょう。
世間では「令和の米騒動か?」というニュースが流れているではありませんか。
果たして令和の米騒動は家計に影響を与えるのでしょうか。
家計への大打撃を回避し、健全な家計を保つためにできる工夫をお伝えしたいと思います。
令和の2つの米騒動
現在騒がれている「令和の米騒動」、実は2種類あるんです。
- 中日ドラゴンズの食堂の入口に「当面の間、白米の提供しません」という張り紙が貼られた
- 米の価格が高騰し、スーパーの棚の米が少なくなっているところもある
中日ドラゴンズの米騒動
中日ドラゴンズの立浪監督が、ある選手の調子が悪くなった原因を
「ご飯の食べ過ぎで動きが鈍くなったからだ」
と考え、ご飯の準備をやめさせたことで成績が良くなったそうです。
他の選手にも当てはまるのでは?と考え、そのような張り紙を貼ったことを夕刊フジに取り上げられた立浪監督は様々な批判にさらされました。
このようなことから「令和の米騒動」と言われたそうです。
本当の令和の米騒動
問題は2つ目の令和の米騒動です。
米の価格が高騰しているだけでなく、スーパーから消えてしまっては大変ですよね。
実際に日本経済新聞では
スーパーでは1年前と比べると2割以上高くなり、物価高の波は日本人の主食にも及んでいる。値上がりを招いたのは、生産調整と昨夏の猛暑、インバウンド(訪日外国人)需要の増大という3つの要因。
引用:2024.7.13日本経済新聞電子版
と報じられています。
確かに農林水産省のホームページで資料を確認すると、昨年に比べて米の取引価格は高騰しており、6月末時点での民間在庫量は昨年度よりも減少しています。
こうなってくると思い出すのが「平成の米騒動」です。
私と同じ世代の方なら、タイ米などの外国のお米が給食や食卓に並んだことを懐かしく思われるのではないでしょうか?
平成の米騒動は、1993年に記録的な冷夏となったことで稲が十分に育たず、米不足が起こりました。
スーパーからは日本産の米が消え、外国産の米に頼らざるを得なくなってしまったのです。
近年では異常な酷暑が続いていますし、米の生育に影響はないのでしょうか?
またあの時のような米騒動が本当に起きてしまうのでしょうか?
スーパーから米が消える日が来るのか?
結論から言いますと、私はスーパーから米が消えることはないと考えています。
まず、坂本農林水産大臣は7月19日の会見で、この問題について次のように回答しています。
5年産米の全体需給については、秋の新米の供給に向け、十分な民間在庫量が確保されていますので、消費者の皆様方におかれましても安心していただき、普段どおりにお買い求めいただきたいと思います。
つまり、
「今年の新米が出荷されるまでの期間は、昨年に収穫した米の在庫が十分にあるから安心してね」
ということですね。
しかし、SNS等では実際にスーパーの棚に米が少ないなどといった声が見られるのも事実です。
そのようなことを聞くと心配になりますよね。
「なくなってしまったら困るから、まだ家にあるけど高くても買っておこう」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
でもちょっと待ってください!
不安になって高いお米を買い占めても、家計の負担が増えるだけです。
また、他の人の迷惑にもなりますので必要な分だけの購入にとどめましょうね。
スーパーからお米が消えると思われているのには、ある事情が隠れているのです。
スーパーのコメ事情
実は多くのスーパーでは、精米して1か月たったお米は店頭から下げてしまうそうなのです。
しかもその米がどうなっているかというと、返品や従業員への低価格での提供だけでなく、なんと捨ててしまっていることもあるのだとか。
米の賞味期限は精米から1か月~1か月半だそうで、その期限を超えてしまうと返品する慣習が昔からあるそうです。
確かに、賞味期限と言われると他の食品でも食べるのをためらってしまいますよね。
そう思うと、スーパーのとる行動も仕方がないのかもしれません。
しかし、おいしく食べられる期間が過ぎてしまっただけのことで、食べられないわけではありません。
しかも米の価格が高騰しているわけですから、少しでも安く買えるならそのようなお米でも買いたいという消費者も少なくないでしょう。
現在ではそのようなまだ食べられる食品を福祉施設などに無償で提供するフードバンク活動なども広まっていますが、一般の消費者もそのような商品を気軽に手に取ることができる機会が増えると良いなと思います。
米の価格高騰から家計を守る方法
ただでさえ物価が高騰しているので、多くのご家庭で家計のやりくりに必死でいらっしゃると思います。
そこへ主食であるお米の価格が上がることは更なる大打撃となりますよね。
だからと言って、無理に食費を減らそうとするのは健康にもよくありません。
そこで活用したいのが「ふるさと納税」です。
ふるさと納税もポイント付与が禁止されると話題になっていますが、ポイント付与がなかったとしても、2,000円で様々な返礼品が受け取れる魅力は変わりませんよね。
普段買わないような高級お肉や海鮮、フルーツなどが毎年人気の返礼品ですが、今年はお米を選ぶというのはどうでしょうか?
実は我が家では毎年お米を選んでふるさと納税をしています。
高級食材も魅力的なのですが、税金を払うついでに食卓に欠かせないお米を買うことで無駄な出費を抑えることができます。
しかも、毎月送ってくれる定期便だったり、いろんな種類のお米を試せるものがあったりと、そのバリエーションも豊富です。
これであれば農家から直接お米が届きますので、スーパーのようにたった1か月で返品されることもなく、農家の方も助かりますよね。
しかも定期便を選べば毎月もしくは2か月に1回など、ご家庭に合ったペースでお米が届くので、いつも新鮮なお米が食べられます。
「次届く前に足りなくなってしまった!」
という時は、必要な分だけスーパーで買い足せば、多少お米が高くなっていても家計に大きな影響を与えることもありません。
すでに実践されている方は、こんな風に米騒動の噂がたっても
「うちにはお米が届くから大丈夫」
と改めて安心されていることでしょう。
もちろん、何を選ぶか、ふるさと納税をするかしないかも、全てあなたの自由です。
もしよかったら検討してみてくださいね。
まとめ
- 「令和の米騒動」は、中日ドラゴンズの立浪監督への批判から起きたものと、お米の価格高騰と、スーパーから消えるのではないかという不安から起きている騒動の2つがある
- お米の価格は昨年に比べて2倍になっている
- お米の備蓄は十分にあり、スーパーから消えることはない
- スーパーでは賞味期限が過ぎるとお米を棚から下げてしまうので、お米が減っているように見えているだけ
- ふるさと納税を上手に活用すると、家計の負担を軽くするとともに、お米の廃棄を減らすことにもつながる
一つ目の「中日ドラゴンズの米騒動」は思いもよらない報道でしたが、本当の「令和の米騒動」は起きなさそうだということが分かり安心しましたね。
私もまさか、自分の誕生日からこんな話につながるとは思っていなかったのでビックリしています(笑)
それにしても、スーパーの棚から下げられてしまう米の行方は何とかならないものかと、ちょっとモヤっとしてしまいますね。
誰かいい案をお持ちの方がいらっしゃったら、ぜひ実現してくださると嬉しいです。
また、ふるさと納税のポイント付与禁止の行方も気になりますが、今だったら新米の予約の時期でもありますので、ポイントもゲットして、お腹もお財布も満たされたいものですね。