昨日は大きな地震が起きて驚きましたね。
被災地域の皆様、ご無事でしょうか?
怖かったでしょうね。
どうか安全第一でお過ごしくださいませ。
1週間ほどはまた大きな地震が起こる可能性が高いということです。
お盆休みに入って、普段とは違う地域へ行かれる方も多いと思いますので、お出かけ先の避難場所なども確認しておきましょうね。
さて、話はガラリと変わりまして、先日職場で
「お盆って何?」
という話題が出ました。
職場にはいろんな地域出身の方がいるので、お盆でやることも結構違いがあって面白いもんだなと思いました。
というわけで、本日はお盆に行う行事の由来やマナーについてご紹介します。
お盆とは
お盆は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が正式名称です。
その昔、お釈迦様の弟子が、餓鬼の世界で苦しむ亡くなった母を救うためにはどうしたらよいか、お釈迦様に尋ねました。
お釈迦様に
「7月15日に僧たちに供養しなさい」
と言われて供養したところ、母を救うことができたことが始まりとされています。
全国的には8/13〜8/16頃のお盆が主流です。
しかし、今でも東京の一部地域では7/15を中心にお盆の供養が行われているのは、このような始まりがあったからなのですね。
お盆の準備は何をする?
お盆には、あの世にいるご先祖様が帰ってくると言われています。
ですから、ご先祖様を迎える支度として、お墓や仏壇を清め、盆棚を作ります。
宗派が違っても、明かりをともし、線香を上げ、花や供物を添えることは供養の基本です。
盆棚には、目印となる盆提灯を置き、故人の好物や、ご先祖様の乗り物として、きゅうりやナスの精霊馬を飾りましょう。
精霊馬は、ヘタを頭と見立て、キュウリは西向き、ナスは東向きに飾ります。
精霊馬には、
「お迎えはキュウリの馬で少しでも早く、帰りはナスの牛でゆっくりと」
という意味があるそうですよ。
子供たちが小さい頃、みんなで精霊馬を作ったことがあります。
個性豊かな精霊馬たちがたくさん出来上がり、ものすごく足の速そうな牛が出来上がった時は
「ばぁちゃんに怒られるよ」
なんて冗談を言い合いながら、かなり盛り上がりました。
子供たちも楽しみながら日本の文化に触れられるので、とてもおすすめですよ。
また、盆の入り(初日)には、お迎えの意味も込めてお墓参りに行きましょう。
そして、13日には玄関先で目印となるように迎え火を焚き、16日にはご先祖様をあの世へ送り出すために帰り道がわかるよう、送り火を焚きます。
送り火と言えば、京都の五山の送り火が有名ですね。
お供え物はどんなものが向いているか
お供え物は、五供(ごく)を基準として人気のものを選ぶようにします。
五供とは、香、花、燈燭、浄水、飲食のことをいいます。
お盆は暑いため、ゼリーや水羊羹などの食べやすいものが好まれるでしょう。
また、和菓子は幅広い年齢層に受け入れられやすいですし、洋菓子の場合はマドレーヌやクッキーがおすすめです。
みんなで分けて食べやすいように、個包装で内容量の多いものを選ぶといいですよ。
また、お供え物の定番として果物もよくみられますよね。
それは、夏場に旬を迎える丸い形をした果物の種類が多いからです。
丸い形は角がなく、欠けるところがないので縁起が良いとか、円を縁とかけて、故人やご先祖さまとの縁が切れないようにという説もあるそうですよ。
ひとつ気を付けたいのが肉や魚です。
仏教では殺生を禁じられているため、お供えには向きませんので注意してくださいね。
盆踊りって何のためにするの?
盆踊りは、仏教の「念仏踊り」がその由来だとされています。
この念仏踊りとは、自分で念仏を唱えながら踊るもので、その後踊る人と念仏を唱える人が分かれた「踊り念仏」へと変わっていきました。
盆踊りはご先祖様をもてなすという意味のほかに、地域の人々との交流の場となるという要素もあります。
家を出て独立している人が久しぶりに帰省し、盆踊りで昔の友達と再会したり、地域の人々と会話したり踊ったりすることで仲を深められるからです。
私も子供の頃は、朝のラジオ体操の後に盆踊りの練習をして帰り、お盆の夜はみんなで楽しく踊った思い出があります。
子供会の方たちが用意してくれた夜店でかき氷やフランクフルトなどを買うのがいつも楽しみでした。
夫の地元では、その年に初盆を迎えたご家族が、盆踊りに来た人たちに飲み物やお菓子を振る舞うといったことが行われています。
盆踊りも難しくて未だに覚えられません。
盆踊りは地域によって全く違うのも面白いですよね。
また、江戸時代には、盆踊りは男女の出会いの場としての機能も果たしていたようです。
昔は、多くの男女が一緒に集まるイベントはほとんどありませんでしたから、当時の人々にとっては貴重な出会いの場だったのでしょうね。
あなたも今年は盆踊りで素敵なパートナーと出会えるかもしれませんよ。
まとめ
- お釈迦様の弟子が、亡くなった母の供養をするようにお釈迦様に言われ、救われたことがお盆のはじまり
- お盆にはご先祖様をお迎えするために、明かりと花、供物、精霊馬を飾った盆棚を用意し、初日にはお墓参りに行くと良い
- お供え物は、五供を意識し、みんなで分けて食べられるようなものや、季節の果物などを用意するのが良い
- 盆踊りには、ご先祖様をお迎えする意味と、地域の人々との交流を持つ場としての2つの意味がある
さあ、いよいよお盆休みに突入ですね。
普段からあまり帰省したり、お墓参りに行ったりという習慣がない方もいらっしゃるでしょう。
しかし、お盆やそれにまつわる意味を知ると、少し心がほっこりしたりしませんか?
もしまだ予定の決まっていない方は、せっかくの機会ですから、普段会えない家族と集まってお墓参りに行くのはどうでしょうか?
お盆の準備を全てするというのは大変なので難しいかもしれませんが、家族が揃って楽しそうに会話をしている様子を見るだけでも、ご先祖様は喜ばれると思いますよ。
私も良いお盆を過ごしたいと思います。