エアコンの節電方法を6割の人が誤解していた!賢く夏を乗り切ろう!

家計改善
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毎日暑い日が続きますね。

これだけ暑いと気になるのがエアコンの電気代ですよね。
特に最近は電気代も急激に上がっていますので

「電気代の請求書なんて見たくない!」

と思ってしまいませんか?
我が家にはペットがいるため1日中エアコンがつけっぱなしなので、毎回請求書が来るとヒヤヒヤしてしまいます。

とはいえ、これだけの暑さではエアコンを切ると熱中症のリスクが高まり危険ですよね。
節約のためにエアコンを使うのをやめると健康を損ねてしまうので、絶対に無理をしてはいけません。
それどころか、かえって医療費がかかってしまい、体にも家計にも負担がかかります。

そこでなんとか節約したいとエアコンの節電方法を調べて実践しているご家庭も多いのではないでしょうか。

でもその節電方法、実は間違いだらけかもしれません。

実は、エアコンで有名なダイキンが2023年7月に実施した調査で、なんと約6割の人がエアコンの節電方法を誤解しているという驚きの結果が出たそうです!

今日は正しいエアコン節電方法を知って、暮らしも家計も快適に過ごせるようになりましょう

6割の人が誤解しているエアコンの節電方法

エアコンの節電方法を半分以上もの人が誤解していると言われたら、結構ショックですよね。

一体何が間違っているのでしょうか?

ダイキンの調査によると、次の4点について誤解をしている方が多いそうです。

  1. 風量設定の違い
  2. 風向設定の違い
  3. 温度を下げるか、風量を上げるか
  4. 室外機の扱い方

具体的にどのような方法が良いのか、それぞれについて見ていきましょう。

1.風量設定の違い

皆さんのご家庭では風量設定はどのようにされていますか?
我が家では基本的に「自動」に設定していますが、冷風が体に直接当たって寒すぎることがあるので「しずか」に設定していることもよくあります。

実は風量設定は「弱」と「自動」では、自動のほうが消費電力量が約3割少ないんだとか。

このような結果になる理由として、次のように述べられていました。

風量「弱」にすると、室内機の中にある冷たくなった熱交換器を通過する空気の量が減り、部屋の中を涼しくするのに時間がかかるからです。そのため、風量「自動」に比べて風量「弱」の方が、圧縮機の運転にかかる負荷が増加し、より多くの電気を使ってしまうことになります。

引用:ダイキン公式ホームページ

この圧縮機というのは、エアコンの室外機の心臓部にあたるものだそうで、なんとエアコンの消費電力のうちの8割がこの圧縮機で使われるそうです。

確かに電力をよく使ってしまう圧縮機が長い時間動いていたら、お給料が高い人がだらだら働いているようなものでコストパフォーマンスが悪いですよね。

「エアコンは稼働時に一番電力がかかるから、エアコンはこまめに消すよりつけっぱなしの方が節電になる」

という話にも納得いきます。
1日に何度も何度も圧縮機に全力を出されると、繁忙期手当を毎日出しているようなものですね。

もったいないので今すぐ自動に切り替えましょう

2.風向設定の違い

私はこの正解を知っていたので意外だったのですが、人がいる場所に冷たい風を直接送るため、風向を「下向き」に設定している方が多いようです。
確かに言われてみれば直接風が当たった方が寒いぐらいに感じますので、節電に繋がるようにも思います。

でも思い出してみてください。

「暖かい空気は天井に向かって上昇し、冷たい空気は床に下りてくる」

というのは理科で習いましたね。

ですから暖房は「下向き」に、冷房は「平行」に設定すると、エアコンから出た風が床や壁に当たって自然と空気が循環し、部屋全体が快適な温度に保たれやすくなります。

実際にダイキンの実験でも風向は「水平」の方が消費電力量が約3割少ないという結果が出たそうです。

余談ですが、実は私の両親は小さな街の電気屋さんを営んでいました。
ですから小さい頃からエアコンの風向きや設定温度については父親から耳にタコができるぐらい聞かされていたので自然と実践していたのでしょうね。

ちなみに今は私が

「冷房は28℃って言ってるでしょ!」

と夫と子供に口酸っぱく言っています(笑)

冷房の設定温度は28℃。しっかり覚えておいてくださいね!

3.温度を下げるか、風量を上げるか

「冷房の設定温度は28℃」

私が父から代々受け継いでいる家訓でしたね(笑)

でも正直なところ、28℃だと暑いなぁと思うことがあります。
そんな時は家訓を破って、設定温度を「ピッ」と1℃下げてしまいます。
おそらく皆さんも同じではないでしょうか?

でも実はこれ、間違いだそうです。

風量を「強」にする方が、設定温度を1℃下げる場合と比べて消費電力が約半分だというのです。

最初の風量設定のところでも「弱」よりも「自動」にした方が節電になることを学びましたね。
理論は同じで、暑いと感じたら風量を「強」にしてさっさと室温を下げてしまった方がお得なんですね。

やはり父の言う通り「設定温度は28℃」で正しいようです(笑)

4.室外機の扱い方

エアコンの節約方法でよく知られていることの一つに、日陰を作って室外機を直射日光から避ける方法がありますよね。

このようなアルミシートタイプのものや

室外機を通気性の良いカバーで囲っておしゃれに隠しながら節電できるものが良く知られていますよね。

これは正しい節電方法です。

更に最近SNSでは「濡れたタオルを室外機にかける」という節電方法が発信されているようです。

室外機を冷やすという点では効果がありそうにも思えますが、実は逆に電気代が高くなる可能性があるだけでなく、最悪の場合、事故や故障につながる可能性があるため、絶対にやめてください

ダイキンの実験では、濡らしたタオルが室外機の側面にある吸込口や吹出口の一部に垂れ下がり、空気の通り道をふさいでしまったことで、濡らしたタオルがない室外機よりも消費電力が3割も多くなってしまったそうです。

室外機の吸込口や吹出口の風通しが悪くなってしまうと運転効率が悪くなり、消費電力が上がる原因となります。
室外機の周りはできるだけものを少なくして空気の通り道を確保し、周りに打ち水をして温度を下げてあげると効果的です。

ただし打ち水をするときは、室外機の中に水が入ってしまうと故障につながる可能性がありますので、室外機の周りにとどめるように注意してくださいね。

正しいエアコンの節電方法は他にもある

ここまではエアコンの節電方法の誤解を解きながら、正しい節電方法をお伝えしてきました。

でもまだ他にもエアコンの節電方法があります。
ぜひ最後まで読んで電気代を賢く節約してくださいね!

湿度が下がれば体感温度も下がる

引用:ダイキン公式ホームページ

こちらもダイキンの研究結果の画像です。
この画像にもある通り、湿度が下がると体感温度も下がるという研究結果が発表されました。

しかも嬉しいことに、実は「冷房」よりも「除湿」の方が消費電力が少ないことが分かっています。
ただし、エアコンの機種によっては効果が逆になってしまうことがありますので注意が必要です。

エアコンの除湿方法には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2つの方法があります。

弱冷房除湿方式空気を冷やしながら湿度を下げる
再熱除湿方式冷やした空気を再度温め、部屋の湿度が下がらないようにする

みなさんも実感としてお分かりかと思いますが、夏の冷房より冬の暖房代の方が高いですよね。
空気を冷やすよりも温める方が電力の消費量が増えてしまいます。

結果として

弱冷房除湿<冷房<再熱除湿

という順で電気代が高くなります。

ですから、ご自宅のエアコンが「弱冷房除湿方式」である場合には、「冷房」よりも「除湿」にした方が節電につながるということになります。
ぜひお使いのエアコンの除湿方法を確認してみてくださいね。

窓からの熱を遮断する

実は窓は簡単に熱を通してしまいます。

せっかくエアコンをつけていても、窓から日差しが入ってきてしまっては室温が上がってしまい、無駄な電力の消費につながりますよね。

対策としてはカーテンを閉めることが最も簡単です。
レースカーテンでも遮熱効果が高いものが売っていますので、明るさを保ちながら節電効果もありますので是非活用したいですね。

また、遮熱効果のあるフィルムを直接窓に貼ると、さらに節電効果は上がります。
中から外は見えるけど、外からは中が見えにくいミラータイプのフィルムや、素敵なデザインが入ったものなどもありますから、お部屋の雰囲気を手軽に変えて楽しむのもいいですね。

市販のアイテムを活用して上手に窓からの熱を遮断しましょう。

古いエアコンは思い切って買い換える

我が家では2023年10月にリビングのエアコンを買い換えました。
約10年ぶりの買い替えです。

買い替えが秋だったのと、3月のはじめに電気自動車を買ったため昨年の夏との比較が難しいので、2024年1月の電気使用量のグラフを見ていただきたいと思います。

電気代が大きく下がっていますが、電気料金単価の差もあるので、電気使用量に注目していただきたいと思います。

買い替え前の2023年1月が930kwhの使用量だったのに比べて、買い替え後の2024年1月には電気使用量が859kwhと大きく下がりました

翌月2月は検針日の都合で電気自動車を買った影響が出て電気代が思うように下がっていませんが、それでも前年よりは使用量が下回っているので、エアコンの買い替え効果はあると実感しています。

新しいエアコンへの買い替えを検討している方は、消費電力と除湿機能が弱冷房除湿かどうかを意識して選ぶとよさそうですね。

室外機の設置位置に気を付ける

これは私が非常に後悔しているポイントです。

家を建てる時、エアコンの風が最も効率よく部屋全体に広がる位置を決めるのにかなりの時間を費やしました。
また、エアコンから外に出る配管と室外機の距離をできるだけ短くすることで、配管カバー代が安くなるだけでなく、電気の消費量も抑えることができます。

この2点に関しては非常によく考えて間取りを決めたのですが、ひとつ見逃していたポイントがあります。

それは室外機を置く方角です。

我が家には4台のエアコンを設置していますが、4台のうち2台が南向き、1台が東向き、残りの1台が北向きに設置されています。
特に一番大きいリビングのエアコンの室外機は、完全に南向きの日当たりばっちりの場所に設置されています。

室外機を直射日光から守ることはエアコンの節電方法として大切なことでしたよね。
いくらカバーなどで日差しを避けることができるといっても、北向きに設置する方法にはどうやっても適いません

実際、北向きに室外機が設置されている子供部屋のエアコンが一番よく冷えてくれます。

これから家を建てようと考えている方は、できるだけ日当たりが悪く、風通しの良いところへ室外機を設置できるように間取りを決めてみてくださいね。

まとめ

  • ダイキンの調査によると、約6割の人がエアコンの節電方法を誤解している
  • エアコンの風量は「自動」にする
  • 風向設定は冬は「下向き」、夏は「平行」にする
  • 冷房の設定温度は28℃。暑いと感じたら風量を「強」にする
  • 室外機の周りはきれいに保ち、風通しを良くする。可能であれば日当たりの悪い場所に設置する
  • エアコンの機能によっては「冷房」より「除湿」の方が体感温度も下がり節電できる
  • 窓には遮熱効果のあるカーテンやフィルムを貼って外からの熱を遮断する
  • 古いエアコンは思い切って買い換える

いかがでしたでしょうか?
良かれと思ってやっていたことが意外と間違っていたという方も多かったのではないでしょうか?

ご紹介したエアコンの節電方法の中には簡単にはできないこともありましたが、今すぐに実践できるものが多くありましたね。

ありとあらゆるものやサービスの価格が上がって厳しい世の中ですが、正しい節約方法を知っていれば無理をせず家計に余裕が出てきます。
家計に余裕が出ると幸福度もあがり、あなたの人生をより素敵なものにしてくれるでしょう。

ぜひ一度、実践してみてくださいね!

おっと!一番大切なエアコンの節電方法をお伝えするのを忘れていました!

それは、家族みんなが1つの部屋に集まり会話を楽しむことです。
内緒ですよ(笑)

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