近年DIY(=Do It Yourself)が人気ですよね。
「diy女子」という言葉もあるぐらい、女性でも簡単にできてしまうキットなどもホームセンターにはたくさん並んでいますよね。
SNSでは100均にある材料で安くて簡単にできる方法がたくさん紹介されていて
「自分でもできそうだなぁ」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
中には家一軒建ててしまうような人までいるので、ビックリしつつも、いつも楽しく拝見しています。
そんな私もdiy女子(いや、初老?)の一人なのですが、今朝もdiy案件が発生いたしました。
朝起きたら壁紙が剝がされていました。
犯人は我が家の犬猫たちによる共犯と推定されます。
うちの場合は、以前の記事でも少し紹介させていただきましたが、楽しんでdiyをやっているというよりも、強制的にやらざるを得ない状況といった方が正しいかもしれません。
diyができると、わざわざ業者さんに頼んで修理してもらわなくても済むので、このような大惨事に見舞われても動揺することがありません。
しかし、過去に色々diyをしてきた経験から、必ずしも業者さんより安く済む訳でもないということを学びました。
むしろ、お願いした方が良い場合もあります。
この記事ではdiyで損した体験談と、業者さんに頼んだ方が良い例をご紹介します。
diyの失敗談
さっそくFPはぎはら家のリビング大公開なのですが、この中にdiyをしたものがあります。
それはTV台兼ドッグケージです。
diyで損した一つ目の例です。
失敗例①
犬がシニア期に入っておトイレの粗相が増えてきたので、以前使っていたサークルを分解し再利用して夫が犬のスペースを広くしてくれました。
再利用したところまでは良かったのですが、なんとこのケージ、総額10万円もかかったのです(泣)
何が原因かというと、天板です。
天板に使われている板は、普通は床材に使う高級無垢材で、一般家庭のdiyで使うようなものではありません。
夫は非常にこだわりが強い人間で、かつ、お金の管理があまり上手ではありません。
ですから、安く仕上げるということは彼の頭には全くなく、いかに頑丈に仕上げるか。
頭の中はそれだけで突き進みます。
ですから、天板には分厚い床材を使い、それを支える枠木も大量です。
ビスの数はこれでもかというぐらい打ち込まれています。
お陰様で非常に頑丈で、見た目も割と家の雰囲気とあった感じに仕上がってくれたのですが、重くて移動は大変だし、何より家計に大ダメージを与えました。
ネットであれば、大きくて素敵なサークルが半額ぐらいで買えてしまいます。
失敗例②
そしてもう一つ、高くついたdiyがあります。
後ろに見えますのがdiyした庭のウッドフェンスです。
うちの庭をぐるっと囲んで犬猫たちが道路へ飛び出さないようにしています。
もともとは私がうつの症状がひどく、周りの人たちの視線にひどく怯えていた時期があったので、外から家の中が見えないように夫が作ってくれたのですが…。
はい、みなさん想像がつきましたね。
こちら、制作費用がなんと30万円かかりました(泣)
夫が選んだ木材はもちろん高級木材です。
また、外なので腐敗しないようにと様々な塗料が塗られています。
それから、強風で壊れてご近所に迷惑がかからないように、ごっつい金属の杭と大量の金具で止められています。
金具やネジも錆びにくいものをチョイスしたのだとか。(錆びてますけどね)
業者さんに依頼すればだいたい15万円ほどで済んだそうで…。
制作にかけた時間とお金は一体何だったのでしょう。
しかし、私の心が少しでも楽になるようにと一生懸命作ってくれたので、文句を言いつつも感謝はしています。
でもやっぱり家計には重い負担でした。
当時はそれが逆に心の負担にもなっていました。
diyはコスト管理が大事
diyは大変だけれども楽しいので、ついつい色々作りたくなりますが、購入したり業者さんに頼むよりも大幅にコストが増えるようでは本末転倒です。
どうしても市販のものでは気に入るデザインがないとか、利便性が悪いなどの理由があれば別ですが、お金をかけようと思えばいくらでもかけられてしまうのがdiyをする上で気を付けなければならない点です。
特に私の夫のように金銭管理が苦手な人は、一人だけでホームセンターに行かせるのは危険です。
私は病気のせいもあって、仕事以外で人目に触れることが苦手です。
外出すると気を使いすぎて疲れ果て体調を崩すので、今もよっぽどの理由がなければホームセンターにもスーパーにも行きません。
人とお話しするのは大好きなんですけどね。
しかし、夫が何か材料を買いに行きそうな気配を感じると今は体調不良も覚悟のうえで買い出しに着いていき、無駄な買い物は阻止しています。
ホームセンターの木材コーナーで揉めている夫婦を見かけたら私かもしれませんよ(笑)
業者に頼むと得する例
みなさんは、おうちのリフォームに補助金や助成金を利用できるのを知っていますか?
例えば、防音や遮熱、結露を防いだりするために内窓をdiyしている動画などを見たことがありませんか?
内窓は意外と簡単にdiyできるものの一つですが、やはり業者さんが施工してくれるものとは防音性やエコ性能はどうしても劣ります。
実は内窓は業者さんに施工してもらうと補助金を活用することができます。
国の補助金もありますし、各自治体も様々な名称で補助金を出しています。
国の補助金では、商品やサイズ、性能などにもよりますが、1か所当たり17,000円~112,000円もの補助を受けることができます。
内窓ではなく、窓自体を省エネ性能が高かったり、防犯機能が高いものに替えることなども対象です。
また、少しdiyとは違いますが、防犯性という意味でいうと、宅配ボックスの設置についても条件を満たしていれば補助が受けられるんですよ。
やはり防犯などの安全性を考えると、業者さんにしっかりと作ってもらう方が安心ですよね。
もちろん業者さんにもより異なりますが、近所のホームセンターに掲示してある内窓の施工金額は一般的なサイズの腰窓で5万円ほどでした。
その内窓の国の補助額は36,000円なので、かなり安く抑えられますよね。
内窓は節電効果も大きいので、実際には補助金以上のメリットがあるかもしれません。
このようにdiyするよりも安全でお得にリフォームすることができる場合がありますので、
「直したいな~」
と思っている箇所があったら、まずはお住まいの自治体の情報や、国の制度を確認してみてくださいね。
まとめ
- 近年は手軽にdiyできる商品がホームセンターなどで多く販売されている
- diyは家庭でちょっとした修繕や雰囲気を変えたいときなどに役立つ
- diyはいくらでもお金をかけられてしまうので、コスト管理ができないと業者に頼むより高くつくことがある
- 国や各自治体では省エネ推進のために様々な補助金制度を打ち出している
- 補助金制度が使える場合、自分でdiyするよりも業者に依頼した方がお得になる場合がある
今回は我が家のdiyの失敗例をいくつか見ていただきましたが、満足しているdiyももちろんあります。
上の写真がその例です。
猫を迎えて早々に爪を研がれて壁紙が破けたので、腰壁を作りました。
こちらの材料購入時には私が厳しく目を光らせていましたので、価格も抑えられましたし、他にはなかなかないデザインの腰壁が作れたので大変満足しています。
もちろん猫もここでは爪を研げなくなりました。
その結果が今朝の壁紙ボロボロ事件に繋がっているのですがね(笑)
今回ご紹介した失敗例の数々も、今では我が家の一部として愛着がわいています。
何よりワイワイ言いながら家族で協力して作っている時間は楽しく、かけがえのない時間です。
時には失敗するときもあるかもしれませんが、業者さんや補助金の利用ともうまく使い分けながら、diyライフを楽しんでいただけたらなと思います。